津軽の色、あったかびいどろ
どうも、gaucheです。
1か月ほど前、9月17日に東北へ行ってきました。
青森県の津軽にあります津軽びいどろで有名な、北洋硝子さんを訪れたのでレポートです。
北洋硝子株式会社は津軽に工場を持つガラス細工の製造をしている会社です。
18歳から70代の職人さんが50名ほどが務める、未来ある工場です。
今回は代表取締役の壁屋さんと、製造責任者の中川さんにお話を伺うことが出来ました。
もともとは漁業用の浮き玉を作っていた北洋硝子さん。しかし、プラスチック製のものが主流になり、トップシェアを誇っていた商品の需要が徐々に低下していきます。
それを受け、昭和の終わりには花瓶やオブジェなどの生活雑貨(よく昭和のドラマで社長室などにあることが多い)に製品をシフトしましたが、平成になりそれらの需要も低くなったため、現在はテーブルウェアなど小さな製品を主に製造しております。
経営も時代と製品とともにシフトし、現在は若い女性をターゲットに、百貨店に卸すことが多かった製品も雑貨店を中心としています。
下の画像は、スターバックスとのコラボ商品。
SNSで話題になり、青森のスターバックス各店で売り切れが続出しています。
北洋硝子さんの強みは、なんといってもその色味。
いただいた説明資料にもある通り、色のついたガラスを使うのではなく、色となる顔料をはじめから調合し、現在ではオリジナルの色が百色を超えるそう。
余談ですが色味のネーミングが率直で、調合された顔料に「濃い青グリーン 2」というラベルが貼られているなど、よく見るとちょっと面白かったです。
お話を伺った際にいただいた資料です。
(見辛くて申し訳ないです。)
世界的に有名な、ねぶた祭をモチーフにしたグラスの色、昔に比べて白色が追加されたそうです。これは、ねぶた祭に使われる電気がLEDに変わったことを受けて追加したそうです。
忠実に地元と向き合う姿勢、愛ですね。
ねぶたカラーのガラスとグラス
ねぶた祭だけじゃありません。
青森のリンゴの色、海の色、桜の色、真鯛の色など、カラフルなのに色同士が争わない色味の組み合わせの中に、中川さんをはじめとする、色部門の職人さんの光るセンスを伺えます。
お土産にいただきました、真鯛カラーのヘアゴム。まだ工場の隣のショールーム限定だそうです。かわいい!使っては各所で自慢しております。
色部門と表記しましたが、北洋硝子の職人さんたちは全員がそれぞれの部門のプロフェッショナルです。型取りや宙吹き(技術については資料の画像参照)、検品などたくさんのグループがあり、強みが活きる工場でした。画像は検品作業の風景。
工場見学の中で、1番のベテランの3人組であり、伝統工芸士である職人さんの作業風景を拝見しましたが、とても流れるようにスムーズな作業でした。ガラスも生きてるようで、魔法のように姿を変え、受け渡しもガラスに意思があるようでした。
経験と勘と想い。機械に作られたグラスにはないあたたかみがそこにはありました。
工場見学後、兄夫婦にねぶたカラーのペアグラスを購入。
お土産までいただいて、「青森楽しんでね。」と。
2人とも使ってくれて嬉しい画像。
書ききれないことがたくさんですが、そのうち小出しに楽しいエピソードも書いていこうと思います。
青森駅の近くのお土産屋さんの話や、空港で飛行機に乗り遅れた話とかも!
最後にまた宣伝です。
Amazonでも購入できます!ちょっとした贈り物にも、自分用にも、すぐ手が届く価格。
触ればわかる、このモノづくりのあったかみ。
ぜひご自身の手で実感してください。
きっとこの言葉がしっくりくるはず。
ものづくりって愛だ
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
追伸
中学の頃から夢見ていた、就職したい会社に採用に関してメールをしてみましたが、新卒は募集していないと返信があり、1か月ほど落ち込んでいます。
ゆっくりと更新をお待ち下さい。
お米が溶けた備前のグラス 後編
どうも、gaucheです。
備前焼の職人を目指して大学に入り、ガラスの道に進んだ花岡さん。
ものをつくる仕事って大変だなあというお話、たくさんお聞きしました。
リアルな声、しっかり聞いてきました。
さあ、後編です。
《価格ってどうやって決めてるんですか?》
ちょっと生々しいこと聞いちゃいました。
中屋さんで見たとき、個人工房で手の込んだグラスにしては、手に取りやすい価格帯だと思ったんです。
全体的に3千円代から5、6千円くらいで、贈り物なんかにはぴったりだと思いました。
「ガラスってそんなに原料代高くないんですよ。砂なんですけどね。1番値段に反映してるのが、ガス代と電気代、どれくらいかわかります?」
いきなりのクイズ、全然わからないです。
「ガスは2日で普通の家庭の一ヶ月分。1か月で1トンくらいかな。」
トンですか...トン?
ピンとこなかったのでちょっと考えてみます。
4人世帯で平均6千円くらいだそうで、
https://enechange.jp/articles/gas-bill-average
参照
平均6千円と仮定して計算してみると
15×6000円で9万円
個人工房だと結構な額ですよね。電気代も相当なんだろうと思います。
原料代、光熱費、それから製作にかかった時間を考慮して値段を決め、その値段が妥当か再考します。卸すときのことも考えなくてはなりません。利益配分が50%ずつだと、1万円のものが売れて喜んでも、実際の取り分は5千円になってしまうので。
「高いって言われることもあるんですよ。
だって100均でも買えるじゃないですか、手作り風のやつ。」
たしかに私も飼ってるベタを入れてる器は100均のグラスです。
それでいいじゃんと思う人はそれでいいと思うんです。わざわざ高いの使わなくても。
その値段の違いで何が違うのっていう、そのイメージを変えていくのが僕らの仕事だと思います。
感動して、帰りに買ったグラスを、ベタにあげました。(名前はベー太郎)
工房に併設されたギャラリーでお話を聞いたので、ぐるっと見回して。
《一番のお気に入りってありますか?》
花岡さんが手に取ったのは大きめのピッチャー。
「こうやって片口がついてるやつですね。垂れないように作ってます。」
手作りだから垂れてもいいじゃないっていう人もいるけど、それを絶対に、絶対切れるように、いっぱい研究しました。
かなり情熱がこもっている注ぎ口のようです。
はじめにお寿司屋さんが買ってくださったのですが、後に、一滴だけ垂れるから一滴も垂れないのが欲しいと言われたのがきっかけだそうで、お寿司屋さんに行って研究を重ねたそうです。
今ではお得意さんなのだとか。
《ほかにも嬉しいお話ないですか?》
お店で使ってもらっても嬉しいし、買っていただく時もうれしいんだけど、それ以上に器を置いてくださるお店の方に見つけてもらえる時が何より嬉しい。
「そのお店の先にお客様がいて、紹介したいって思ってもらえる。そういう嬉しさっていいよね。」
なんだろう、『いいね』してもらえた感じ。
リアルSNSやってます。と、わかりやすく嬉しいの感情を共有していただきました。
《花岡さんの未来のビジョンを教えてください。》
「結局はうつわを使ってもらうっていうのは変わらないけど、建築とかに使ってもらえるものを作れたらいいな。」
たとえば、マンションのエントランスに飾ってもらえるおっきなレリーフとか。
確かに花岡さんの作品は生活周りのものが全般です。
うつわだけじゃなくて花器やランプなんかもあるので幅は広めです。
「吹いて作る環境だから180度変えて何かを作っていくには、まだベースが心もとないかな。人手を増やすことも考えているけど、なんにせよ収入が少ない。」
やったぜ儲けたぜ。みたいなことは毎年ないよ。楽しいけどね。
「今後は生き残っていく、そのためにどう舵を取るか。かな。」
【生き残っていく、この備前の町で末永く愛されたい。】
花岡さんの言葉たち、ちゃんと心に刻みました。
このすてきなガラスがいろんな人の手に届いて、いろんな人に愛されるように
微力ながらも応援していきたいと思います。
花岡央さん、ご協力ありがとうございました。お昼ごちそうさまです。
花岡さんが、備前はお醤油がおいしいとおっしゃってたので、お醤油を買って帰りました。めちゃめちゃおいしいです。
お醤油の話は新潟のおかずの話と一緒に番外編でも開きます。
この出会いがまた、誰かの出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
お米が溶けた備前のグラス 前編
ご無沙汰しております、gaucheです。
二か月半くらいでしょうか、座学ばかりしていました。
あとは最近、子ども食堂のボランティアを始めたりとか、いろんなことしてます。
そして、期末テストも終わって夏休みです。
今回は岡山県備前市にあります、ヒロイグラススタジオの花岡 央さんにお会いしてきました。
公式HP http://www.hiroyglass.com/
以前大阪で、ガラスの器屋さん、中屋 glass&gallery さんに立ち寄った際に、花岡さんの作品が並んでいました。その中の、GRICEシリーズというグラスに非常に感銘を受けまして、連絡せずにはいられなかったのです。
そんなGRICEとは?
ホームページから引用すると、
GRICE(グライス)シリーズは、透明ガラスにお米を発色原料の一つとして溶かし込んだ淡い青色のガラスです。
とのことで、私もはじめて見て、説明を読んだときはよくわからなかったんです。
今回お話を聞いたり、調べて分かったのですが、植物の灰が色の元になるそうです。
その写真がこちら
こんな素敵な色が出るんです。
無理言って押しかけてしまったのですが、駅にお迎えに来てくださったり、終始お世話になりました。
非常にお話しをするのが楽しくて、かなりの時間インタビューをさせていただきました。
大切なお話、素敵なお話、これからよく考えていかなくてはいけないお話、書きたいことがたくさんありますので、どうぞ前編、後編と少し長くなりますがお付き合い願います。
どうしてガラスの道に入ったのかを最初に伺いました。
備前焼の町で生まれ育ち、備前焼の職人を目指して大学に入ったそうですが、
一年生の時に、陶芸と染色とガラスの三つを経験し、ガラスが一番性に合うと思ったのだとか。
ガラスと陶芸は、出来上がる工程が違います。
陶芸は土をこね、乾かし、さあ焼くぞ。となるのは長くて半年後で、
ガラスは次の日には手に取れるんです。
「半年後とかに出来上がった陶器を見て、最初の気持ちってどこに行ったのって感じ。」
せっかちなんです。と笑う花岡さん。
「それに対して、ガラスは手で触れない分つくっていくたびに技術が必要で、ちょっとづつ上手くなっていかなくちゃいけないんだけど、ただそれが次の日に手に取れる。」
そして、いつでも前日のを手にとって、確認してまた別の挑戦がしていける、その速さが全然違う。と続けました。
せっかちというよりも、ハングリー精神たっぷりなのだと感じます。
そして二年生になる時に、専門を決めるらしく、備前焼をやると、ご両親に言って入った大学だったそうですが、
「親に、内緒でガラスに変えちゃったんですよね。」
最後まで悩みに悩んだ結果でした。
でも、今になって備前焼やらなくてよかったなって思う。そう話す花岡さんに
工芸の世界のダークサイドもお聞きしました。
かなりな縦社会なので、入ってたら早くにフェードアウトしてたかもしれない。と。
そういった世界の近くにいる人に聞くお話は結構リアルでした。
リアルすぎて少し黙ってしまいました。
大学時代、数少ない窯は上級生優先で、講義をさぼってガラス吹きに行ってた。
みんなでやるのも楽しくて、汗かいて、筋肉痛になって、本当にスポーツみたい。
「その一体感も楽しかった。」
でも、なんでお米を発色原料にしたのだろう。GRICEを初めて見たときからの疑問は、
工房の前に広がる田んぼを見て何となくわかりました。
「何か一つでも、ここで作ってるという証明のようなものを作りたいなって。
これってうちの町で作ったものだよねっていう共通認識になって、末永く愛されたい。それこそ備前焼のように。」
花岡さんの地元愛の強さを垣間見ました。
行ってみるときっとわかると思うんですけど、備前は本当にいい土地でした。
カラッと暑くて、風は気持ちよくて、一面に広がる田んぼと、少しだけ磯の香り。
のんびりと時間が流れているようで、私って普段、せかせか動いてるんだなって。
将来への漠然な不安が、少しだけ、どこかに消えたような気がしました。
そんな田んぼも実は歴史的に有名な場所だそうです。
おなかが減ってくる、11時半。
学生時代のお話なんかもお話しながら、工房より少し離れた場所へ。
花岡さんのグラスが使われている、(花岡さん曰く、備前で一番おしゃれな)UDOというカフェに連れて行っていただいて、お昼をごちそうになりました。
HP https://www.facebook.com/UDO-629816800487334/
「自分の作ったグラスが使われてる現場見ると、テンション上がるよね。」
そんな、少しお茶目でのんびりした花岡さん、後編では、ものづくりの、経営のシビアな話、未来のビジョンなどの核心に迫ったお話を書いていきたいと思います。
繋げるため、続くため
どうも、gaucheです。
ご無沙汰しております。なぜか忙しい大学生でございます。
井上仏壇 さんに行って参りましたのでレポートです。
というのも、大学の教授に、カラフルな漆塗りの器を作ってる仏壇屋さんがあると聞いたので思い立った次第です。
彦根は300年ほど続く仏壇のまち。
そして彦根仏壇は、伝統工芸の親分のような存在でもあります。
コートがいらなくなった気温の中、Google mapとにらめっこしながらたどり着いたのは、古めかしい家に囲まれて建っているお洒落なお店。
あれ、仏壇屋さん? と首をひねりながら、確かに井上仏壇と書かれたのぼりを見て安心しました。
引き戸を開けて入ってみると、ちゃんと仏壇屋さん。ふんわりと漂うおばあちゃんちの匂い。
洗練されていて綺麗な店内には、仏壇たちとは毛色の違う、小洒落た食器類のスペースが。
シリーズ名はchanto。
公式ホームページ http://www.chanto.org/
今はHPになぜだかアクセスできないので紹介ページを一緒に載せておきます(職人ドットコム)https://www.shokunin.com/jp/chanto/
カラフルな漆塗りを眺めていると、奥からお店の奥さんが顔を出し、事情を説明すると二つ返事で店内を案内していただけることになりました。
chantoシリーズは四代目の井上昌一さんが、この仏壇の需要が低くなった中で技術を駆使して何かできないかと考えた末の試行錯誤のブランドです。
chantoシリーズの最大の武器である色とりどりの漆は、最近できるようになった技術であり、作る日の天気や気温、湿度で色合いが変わってしまうのだとか。それを上手に調節するのが職人さん。
そんな職人さんたちもほとんどの方が60歳を超えているそう。後継者問題を身近に感じ、何と言ったらいいのかわからなくなりました。
インターンもおこなっているそうで参加者は一定数いるのですが、その後には繋がらないのだとか。
こういった問題を解決する手立てを探すためにも私は勉強とフィールドワークを続けております。しかしなかなか難しい。まだまだなんの力にもなれません。
軌道修正してカラー漆のお話
chantoシリーズは第二弾まで作っているそうなのですが、第一弾は使っている木材も日本のいいものを使っている純日本産。種類としてはトレーやエスプレッソカップ、コーヒーミルなど。第二弾の製品はコストを抑えるために少し木材を妥協したそうです。
第一弾は特に北欧の国の方々にウケたのだとか。けれどエスプレッソカップやトレーでは日本やアメリカでの需要が少なく、また純国産のため値段も手が出にくかったようで、第二弾ではコーヒーカップやカトラリーなど比較的手に取りやすいラインナップに。
それでもここは仏壇屋さん。カップが一つ売れたとて、仏壇が売れたときの利益とは雲泥の差です。ましてや今の時代、仏壇があるおうちの数が少ないのは想像に難くありません。
そして もう一つの四代目の試行錯誤がウォッチワインダー用ケース。
私のような貧乏学生には縁のない品ですが、これが意外と海外の方から注文が来るのだとか。
1個用から18個用まで幅広いラインナップで、仏具の技術を惜しげもなく使っており非常にクールなルックス。彦根城をイメージしたものなど好きな人にはたまらないものでしょう。
18個用の大きなケースは、扉を閉めると見た目がほとんど仏壇と変わらず、以前にはフォルムに感激した海外の富裕層のお客さんが、全面金色にしてくれ!という大胆な注文をされたのだとか。
沢山お話を聞いて、パンフレットもいただいて
お話の最後にお決まりのように聞くこと。
抽象的な質問で申し訳ないのですが、10年後のこのお店の理想像を教えてください。
井上さんは、そうねえ。と少し考えた後、「今は留学中の息子が後を継げるように、仏壇ともう一つ、二つ合わせて戦っていけるような、時代に合ったものを何かつくりたい。」
そうおっしゃっていました。
ものづくりの現状のリアルでシビアなお話を聞いた、胸になにか刺さったような春でした。
この出会いがまた、誰かの出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
偶然と運命の糸
どうも、gaucheです。
4月14日、以前布博にて出店されていたokada marikoさんの個展に参上すべく大阪まで行ってきました。
あいにくの雨でしたが、そのおかげで色がいつもより鮮やかに見えた気がするので、雨女も捨てたもんじゃないな、なんて。
まずは宣伝から。
okada marikoさんの個展
「sympathy」
期間:2019.4.13(土)~27(土)
時間:11:00~18:30(最終日17時まで)
会期中無休·入場無料
場所:山木美術
住所:〒 530-0047
TEL:06-6940-0123
京阪電車「なにわ橋」1番出口から徒歩約10分
13、14、15、25、26、27日はokada marikoさんご本人の在廊日です。
Instagram https://www.instagram.com/p/BwIz_G9H4Er/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=12b0prx8q71db
14日も在廊日で、昼過ぎから1時間ほど、一緒に行った友人と共に作品についてお話を聞かせていただきました。
写真撮影などの許可もいただいたのですが、売約済みのものに関してはNGとのことで(考えてみればそりゃそう)今回私が一番素敵だと思った作品はすでに売約済みだったので、お見せできません!
この記事を読んでくださる皆様にお見せできないのが非常に残念でしょうがない!
嗚呼、なんということだ!
そういうわけで見に行ってみてください。
ちなみに、一番感銘を受けたのは「water」という作品。青色のグラデーションと立体感がその名の通り水々しい雰囲気を創り出していました。
小さな頃から宮沢賢治の世界観に浸っていたという彼女に若干のシンパシーを感じつつ、素敵な言葉を拾いました。
具体的な設計図は作らずに、その時の気分や自らの想像に任せて針を刺しているのだそう。
偶然なものに運命を感じる、だからそれに身をまかせる。うららかな彼女らしい表現でした。
メインで置いてあった山の刺繍なんてもう、見たら震えちゃいますよ。
刺繍の部分だけではなくキャンバスも含めて作品、そんな運命の芸術。本当に行ってよかったと心から思いました。
この記事がまた誰かに繋がりますように
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
みにくいあひるのジュエリー
どうも、gaucheです。
紙博布博の記事を書いたころに、Twitterにて素敵なものづくりとの小さな出会いがありました。
その作り手さんが琵琶湖沿いで行われるマルシェにて初出品をする、ということでしたのでそのレポートです。
青い鳥が運んでくれたのは DuckRe:ng さん。
琵琶湖に捨てられていたガラス瓶などを利用してアクセサリーを作っている方々です。
公式サイト https://www.duckreng.com/
Twitter @uglyduck_pj
見捨てられたものがキレイなものになるって「みにくいあひるの子」みたいだなって思いました
との紹介があるように、あひるの子を拾って白鳥にしてしまう魔法使いのような方々です。
本日、マイアミ浜オートキャンプ場にて開催された、満月マルシェ。
予報通りの晴天で、屋根がないのを心配していたあひるさんも、きっと一安心。
南からのやわらかい日差しが白鳥であるアクセサリーを照らし、ほかのブースでは見られない美しい光景がそこにありました。
公式サイトを見てずっと欲しいと思っていたピンブローチを二つ購入。種類があるうちに行ってよかったと思いました。
そのうちの一つはあひるさんのお気に入りだったようで、一目で私も気に入ってしまいました。一目ぼれってやつです。
一つはプレゼント用に購入したのですが、あまりに素敵だったので、渡す相手に写真だけ撮らせてくれと無理なお願いをし、一緒に開封しました。
開けてみるとケースの底には、あひるとして拾われた場所や天気、元の姿などの情報も。
どこからきて、どんな日に拾われて、どんな姿だったのか。
これからパートナーとなる白鳥のふるさとに思いを馳せることができる、アイデア大賞な包装です。
私がお世話になっていく白鳥は、秋に彦根港にて拾われたラムネソーダの瓶だったそう。意外といつも行く場所でびっくり。
今度は白鳥を連れて写真を撮りに行こうかな。
Twitterから始まって、会話も多くはなく、まだ私もDuckRe:ngさんについて深くは知らない状況。
見るからに個性豊かそうな作り手さんたち。そんな手から生まれる白鳥たち。
いつかじっくりとお話が聞けたらいいな。そんな思いが強まった一日でした。
まだまだ掘り下げていきたいと思えるものづくりとの出会い、とっても素敵になりそうな予感。
この記事も新しい出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
最近してたこと
どうも、gaucheです。お久しぶりです。
最近記事も書かずに何をしてたかってお話をさせていただこうと思います。
このブログの趣旨とは結構離れてはいるんですけど、ちょっとだけ繋がってたりしたので記事にしました。
実はですね、大学のプロジェクト科目という、ちょっと特殊な講義を履修しておりまして。
その講義で彦根の経営者さんのドキュメンタリー動画を作っておりました。
YouTubeにも上がっているのでチェックしていただけたらと思います。
題名は「eight hills delicatessen」一分バージョンのほうです。
ひこねびと第七弾でもヒットすると思います。
ただ、ブログ更新した時間だと、まだ公開設定になってなくて見られない可能性もありますがご了承ください。
ちゃんとした動画の撮影も編集も、Premiereをさわるのも初めての体験。
普段IllustratorやPhotoshopは使っており、写真も撮っているのですが
映像ってこんなにも難しいものなんですね。
それでも頑張って作った作品、誰かに見てほしくて。
ただですね、大学の講義のチャンネルなので、がっつり本名出てます。
悪用しないでくださいね。
とりあえず、名前を出してない動画だけここに載せますので
おうちのWi-Fiで、音量もそこそこ出して、ご覧いただけたらと思います。
私が取材させていただいたのは、琵琶湖沿いにある、西洋風お惣菜屋さん。
eight hills delica tessen さん
そして協力いただいた店長の西村 武士郎さん
デリカテッセンとは西洋風惣菜の意味で、日本では珍しいスタイルのお店でした。
一見お店には見えない外見ですが、ドアを開ければお洒落な店内。
もともと西村さんの両親が喫茶店を営んでいたハコを改装して営業しているそうで
一面だけグリーンの壁があり、西村さんが手描きしたという世界地図が。
せっかくなのでそこをバックにインタビューさせていただきました。
当時付き合ってた彼女がアメリカに帰ったのを追いかける形で渡米し、そこでデリカテッセンというスタイルの飲食店に感銘を受けたんだと笑う彼は、地元である彦根に戻り、営業を始めたそう。
キャリアのスタートはパティシエだったという彼が作る料理は彩り豊かで、プレートがキャンバスみたいでした。
少し狭めの厨房に三脚も無理矢理押し込んで、作業風景の撮影までさせていただきました。
大学生活などの会話をしながら、「パテドグランメール」という料理を作ってらっしゃったんですが、手は休まず仕事をしながら、溢れるのは笑顔とおしゃべりばかり。
取材も撮影も終わって、ご飯が食べたい!というわがままにも応えてくださって、18種盛りというメニューを注文させていただき、18種類のお惣菜に想いを馳せながら待っていると、さっき撮影したパテドグランメールがメインとして乗っていて、それはもう感激でした。
イチジクが入っていて、ワインの香りだけが残って、内臓臭くなくて食べやすいし、ほっぺた落ちるどころか首落ちですよ。
帰る直前にバスクの黒いチーズケーキというお店の売れっ子をテイクアウト。一緒に入ってた自家製だというブルーベリーソースをたっぷりかけて美味しくいただきました。
一応経済学部の講義だったんですが最初から最後まであまり関係なかった気がします。
デザインをやっていた母にはかなりダメ出しされましたが
初めてでしたし、自分なりに頑張ったので満足です。
そんな素敵なデリカテッセン
琵琶湖へ来る際はぜひ
公式サイト
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。