南武鉄器の世界
どうも、gaucheです。
昨日の卵焼きでお腹が満たされたので
本日は南武鉄器の世界へご招待。
『お勉強』
南武鉄器とは?
岩手県の水沢と盛岡からはじまった南武鉄器。
水沢は約900年ほど前、滋賀の鋳物師を招いて、盛岡は約400年ほど前、京都の茶釜職人を招いて作り始めたとされています。
そんな歴史ある南武鉄器、現代人にとってたくさんの魅力がございます。
魅力その1 鉄分がとれる
よく聞きますよね、鉄のフライパンで料理すると鉄分が取れるよって。
鉄器で料理したりお湯を沸かしたりすると、少しずつ鉄が溶け出して、食材に移ります。
嬉しいことに、南武鉄器から溶け出す鉄分のほとんどが人の体に吸収されやすい「ニ価」というものです。
鉄にはニ価と三価があり、吸収される際にはニ価になるそうです。(高校の科学で習うけど化学が苦手だったので、詳しくはググってください)
まあ簡単にいうと、消化というステップをすっ飛ばして鉄分を吸収できるので非常に効率よく鉄分がとれるということです。
貧血になりやすい女性にとっては特に嬉しいですね。
(しかし、鉄器の中にはホーロー加工がされているものがあります。そちらは鉄の上からコーティングがされているので鉄が溶け出すことはありませんのでご注意)
魅力その2 長持ちする
南武鉄器はとにかく長持ちします。
大体3世代くらい。
私の祖母は、祖母のお母さん(曽祖母)の嫁入り道具だったものを亡くなるまでずっと使い続けていました。
未だに実家に残っています。付喪神でも宿ってそうですね。
テフロン加工された調理器具にはない魅力です。
私もいつか子供に受け渡す日が来るのでしょうか。
魅力その3 使いやすい
南武鉄器のフライパンは焦げ付きにくいんです。
テフロンでもないのにどうしてでしょうか。
秘密は製造過程にあります。
南武鉄器は鉄を型に流し込みますが、その型は砂でできています。
アルミや鉄で型つくると流し込む鉄の熱で変形してしまうからです。
そして砂の型の表面は細かい凹凸があり、それが鉄にもうつるので、鉄器の表面はすこしザラザラしています。このザラザラが、焦げ付かないポイントです。
凸凹に油が染み込み、空気が入ることで焦げ付かないのです。
さらに、たくさん使い込むとその分油が染み込むので、どんどん焦げ付かない鉄器となります。南武鉄器は育つ調理器具なのです。
しかし注意点もあります。
食器洗剤を使って洗わないことです。
食器洗剤を使用すると油が落ちてしまうので、必ず泡の付いていないスポンジで洗いましょう。
そんな魅力たっぷりの南武鉄器、
おすすめの企業さんは「岩鋳」です。
盛岡駅からバスで行けます。
入り口におっきい鉄瓶があり、入ってすぐの博物館のようなスペースも面白いです。
中に入ると、製造している様子が間近で見ることができます。
(見学を希望される際は事前に連絡をすると、岩鋳の方に説明を聞くこともできます)
本日は南武鉄器の魅力をご紹介しました。
明日はこの岩鋳さんについての回になります
(おすすめの商品が多くて長くなりそうなので)
現代人に特に推したい南武鉄器
岩鋳公式オンラインストアはこちら
本日も閲覧ありがとうございました
明日もお楽しみに
南武鉄器の世界 番外編
南武鉄器のパート初回にして番外編。
だってお腹がすいてしまったので。
どうも、gaucheです。
南武鉄器のご紹介をするんですが、その前に
まずは腹ごしらえといきましょう。
今日使用するのはこちら
盛岡にある岩鋳さんの鉄のフライパン(卵焼き用)です。
岩鋳サイト https://iwachu.co.jp/
9月に東北に行った際に購入し、我が家で大活躍されてます。
さあ、夜中(作ってたのはam1時)のクッキングです。
まずは卵を3つ、ボウルがないのでタッパーに割り入れます。
そしたら卵の数+1杯の小さじ砂糖を入れます。
そのあとに卵の数➗2の大さじ創味のつゆ
かき混ぜます。
お料理に自信のない方はこの時に水溶き片栗粉を入れておきましょう。
卵が破れなくなります。
フライパン様の御成です。強めの中火にかけて、大さじ1くらいの油をしきます。
火加減をみましょう、
箸についた卵液をたらして、、、
うーん、まだ
もう一回
いい感じ
液を流し込んで、チャカチャカとかき混ぜます
この時、全体の液の半分くらいを入れましょう
火が通ってきたら、奥から手前に
くるくる、ぱたん
二層目にいきます。残った液の半分を入れて
一回目の卵の下にもきちんと流しましょう
さあ、くるくる、ぱたん
お箸に慣れてない方はフライ返しだと簡単です
三層目もおわったら形を整えて
じゅううーっていい音がしてお腹とアンサンブルですね
きれいな直方体になったらカットしていただきましょう。
ふっくら美味しい卵焼き、明日の朝ごはんにいかがでしょう
フライパンは公式サイトから購入が可能です
http://www.iwachu.info/fs/iwachu/gr4/24017
明日からは普通に南武鉄器のご紹介です
お楽しみに
閲覧ありがとうございました
gaucheでした
江戸切子の世界 その2
どうも、gaucheです。
昨日に引き続き江戸切子について書いていこうかと思います。
その1では堀口切子さんをメインに展開しましたが、今回ご紹介させていただくのは清水硝子さんです。
HP http://www2u.biglobe.ne.jp/~kirikoya/top.htm
清水硝子さんは下町葛飾にある80年以上の歴史を持つ会社で、勤める職人さんは一番のベテランで80代、若手の方は30代と幅広い年齢層からなります。
歴史に関してはこちら http://www2u.biglobe.ne.jp/~kirikoya/edokiriko/history.htm
そのため商品のデザインも、伝統的なものから斬新なものまでバリエーションが豊富。
オーダーメイドや記念品の受付もありますので。イベントでの利用でも親身になって相談に乗っていただけます。
そして清水硝子さんで一番有名なのはスカイツリーの装飾でしょう。
展望台に行かれた方はわかるかと思いますが、展望台のチケットカウンターやエレベーターの中に、清水硝子さんの手掛ける切子が使われています。
チケットカウンターの画像は持っていなかったためお見せできませんが、エレベーターの写真はこちらです
展望台に向かうエレベーターは全部で四台。それぞれ春夏秋冬を表す内装になっています。
切子が使われているのが夏の台で、隅田川の花火の様子が表現されています。
切子の柄もすべてが違い、美しい花火があがっています。
乗るエレベーターは自分で決められないことがほとんどなので、どの台になるかわくわくですね。
そんな清水硝子さんで、私がおすすめしたい商品がこちら。
切子では珍しい、黒色の「風車」シリーズです。
非常にお酒が映える配色となっています
底の形が風車の名前の由来でしょう。
江戸切子って結構カラフルなイメージありますよね。
でも黒ってあんまり見たことない。
理由は切子の制作作業工程にあります。
できればこちらの江戸切子協同組合のページをご覧ください。
https://www.edokiriko.or.jp/about.html
グラスにペンなどで大まかな下書きをしてから、ライトを当て、下書きに沿いながら徐々にガラスを削っていくのですが、
黒色のガラスはライトを当てても下書きが見えない、または非常に見辛い状態で削っていきます。
そのため職人の経験による勘が必須となるのです。
なので熟練度の高い職人が多い清水硝子では、黒い切子も自信をもって商品に出すことができるのです。
こちらの風車シリーズ、藤巻百貨店で購入が可能です。
こちらのページには購入画面のほかに、清水硝子さんについてもっと詳しい記事も載ってますので、購入予定がなくてもぜひご覧ください。
https://fujimaki-select.com/ext/tokyo/021.html
ウイスキー好きのあの人へ、プレゼントにいかがでしょうか。
明日はガラスと打って変わって、南部鉄器の世界へとご招待。
この出会いがまた、誰かの出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。 また明日。
江戸切子の世界 その1
どうも、gaucheです。
今日は最初の記事ということで、非常にポピュラーな世界をご紹介。
「江戸切子」です
ほとんどの方がご存じなのではないでしょうか。
そんな江戸切子を3回ほどにわたって、豆知識から私のおすすめポイントまでつらつらとお話しいたします
歴史のお勉強から始めますと、1834年に江戸のびいどろ屋さんの、加賀谷久兵衛がガラスの表面にとても凝った彫刻をしたというのがはじまりです。
切子とは「カットグラス」の和名で、江戸のほかにも薩摩切子が有名です。
じゃあ江戸切子と薩摩切子って作ってる場所が違うだけで同じもの?って思われるかもですが、、
全然違います、近江ちゃんぽんと長崎ちゃんぽんくらい違います。
簡単に特徴を言いますと、江戸は日常的に使うもので薩摩は観賞用といったところでしょうか。
(ちなみに薩摩切子は幕末維新に産業が途絶え、現在は復刻生産されています。)
興味がある方は画像検索されるとよいかと思います。
薩摩切子は、これがグラス?となるくらい厚みがあります。持つと重いです。
サスペンスで凶器として出てくる日も遠くないです。
(もちろん江戸切子のなかにも重みのあるものもあります。)
さて、江戸の庶民が使っていた切子は日常使いが目的ですので、現在にもその精神は受け継がれています。
本日書かせていただくのは江戸川区の株式会社堀口切子さん
銀座の東急プラザに行ったことがある方はナイスヒット、キリコラウンジをプロデュースしていらっしゃる企業です。
モダンなデザインの商品が多く、お祝いの贈り物としても良いかと思います。
堀口切子さんの最大の魅力は、現代の生活スタイルとの調和です。
晩酌の際にはもちろん、存在感抜群の切子で美味しいお酒をいただきたいものです。
酒器としての用途が多い切子ですが、私は、堀口切子さんのグラスなら、日中のご飯の際に使うのを提案します。
しかし普段使いが目的だった切子とは言え、その風格から、今の私たちのダイニングテーブルの上で他の食器とケンカせずに馴染むのは少し難しいかもしれません。
でも写真の商品を見ると、うちのテーブルにも合いそうだなって、使ってる自分を想像できませんか?
きっとランチョンマットに差し込む光が、掴めない宝石のよう。
ご飯を食べる時、グラスは主役にはなれないけれど、こんな素敵な名脇役に登場してもらうのもいいのではないでしょうか。
私のブログでは結構な数のグラスが紹介されますが、ライフスタイルへの馴染み具合で言ったら右に出るグラスはいないでしょう。
グラス以外の商品にもジュエリーのラインがあります。ピアスやカフス、さらには腕時計など、グラスとは少し変わった切子の表情がうかがえます。
身に付けるものをアップグレードするのもいいんじゃないでしょうか。
自社の商品だけでなく、プロダクトデザインや空間デザインにまで注目したい堀口切子さん。
きっとグラスに麦茶を入れても涼しげで、夏が楽しみになりますね。
新生活が始まったあの人へ、還暦を迎えた両親へ、この状況でもお仕事を頑張るあなたへの贈り物に江戸切子はいかがでしょうか。
公式オンラインショップで購入が可能です
https://www.kiriko.shop/smartphone/index.html
この出会いがまた、誰かの出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
また明日
おひさしぶりです
どうも、gaucheです。
毎日暗いニュースばっかで嫌になっちゃいますね。
私の通う大学も、コロちゃんのせいで秋までは全てオンライン講義になりました。
行きたい取材もキャンセル続き、お花見すらできてない。
世間がこんな状態で、私の大好きな、ものづくりをしている方々は元気だろうか。
都会の小売りは休業で、人が素敵なものに出会う機会は少なくなって。
私の大好きな、ものづくりは生きているだろうか。
フラストレーションと力になれない歯がゆさに、押しつぶされてしまいそう。
だからせめて、取材のレポートで使っていたこのブログに
私の知ってる素敵なもの、素敵な人たちをつづって
誰かの出会いのきっかけを生めたらと思います。
実際に取材に行けていない企業さんも書かせていただくので
きちんと正しい保証はできませんが、それでも私の知る限りの愛をのせますので
5月6日まで毎日お付き合いいただけたら。
noteも開設しました。
内容は全く同じですが、読みやすい媒体でどうぞ
閲覧ありがとうございました。また明日。
津軽の色、あったかびいどろ
どうも、gaucheです。
1か月ほど前、9月17日に東北へ行ってきました。
青森県の津軽にあります津軽びいどろで有名な、北洋硝子さんを訪れたのでレポートです。
北洋硝子株式会社は津軽に工場を持つガラス細工の製造をしている会社です。
18歳から70代の職人さんが50名ほどが務める、未来ある工場です。
今回は代表取締役の壁屋さんと、製造責任者の中川さんにお話を伺うことが出来ました。
もともとは漁業用の浮き玉を作っていた北洋硝子さん。しかし、プラスチック製のものが主流になり、トップシェアを誇っていた商品の需要が徐々に低下していきます。
それを受け、昭和の終わりには花瓶やオブジェなどの生活雑貨(よく昭和のドラマで社長室などにあることが多い)に製品をシフトしましたが、平成になりそれらの需要も低くなったため、現在はテーブルウェアなど小さな製品を主に製造しております。
経営も時代と製品とともにシフトし、現在は若い女性をターゲットに、百貨店に卸すことが多かった製品も雑貨店を中心としています。
下の画像は、スターバックスとのコラボ商品。
SNSで話題になり、青森のスターバックス各店で売り切れが続出しています。
北洋硝子さんの強みは、なんといってもその色味。
いただいた説明資料にもある通り、色のついたガラスを使うのではなく、色となる顔料をはじめから調合し、現在ではオリジナルの色が百色を超えるそう。
余談ですが色味のネーミングが率直で、調合された顔料に「濃い青グリーン 2」というラベルが貼られているなど、よく見るとちょっと面白かったです。
お話を伺った際にいただいた資料です。
(見辛くて申し訳ないです。)
世界的に有名な、ねぶた祭をモチーフにしたグラスの色、昔に比べて白色が追加されたそうです。これは、ねぶた祭に使われる電気がLEDに変わったことを受けて追加したそうです。
忠実に地元と向き合う姿勢、愛ですね。
ねぶたカラーのガラスとグラス
ねぶた祭だけじゃありません。
青森のリンゴの色、海の色、桜の色、真鯛の色など、カラフルなのに色同士が争わない色味の組み合わせの中に、中川さんをはじめとする、色部門の職人さんの光るセンスを伺えます。
お土産にいただきました、真鯛カラーのヘアゴム。まだ工場の隣のショールーム限定だそうです。かわいい!使っては各所で自慢しております。
色部門と表記しましたが、北洋硝子の職人さんたちは全員がそれぞれの部門のプロフェッショナルです。型取りや宙吹き(技術については資料の画像参照)、検品などたくさんのグループがあり、強みが活きる工場でした。画像は検品作業の風景。
工場見学の中で、1番のベテランの3人組であり、伝統工芸士である職人さんの作業風景を拝見しましたが、とても流れるようにスムーズな作業でした。ガラスも生きてるようで、魔法のように姿を変え、受け渡しもガラスに意思があるようでした。
経験と勘と想い。機械に作られたグラスにはないあたたかみがそこにはありました。
工場見学後、兄夫婦にねぶたカラーのペアグラスを購入。
お土産までいただいて、「青森楽しんでね。」と。
2人とも使ってくれて嬉しい画像。
書ききれないことがたくさんですが、そのうち小出しに楽しいエピソードも書いていこうと思います。
青森駅の近くのお土産屋さんの話や、空港で飛行機に乗り遅れた話とかも!
最後にまた宣伝です。
Amazonでも購入できます!ちょっとした贈り物にも、自分用にも、すぐ手が届く価格。
触ればわかる、このモノづくりのあったかみ。
ぜひご自身の手で実感してください。
きっとこの言葉がしっくりくるはず。
ものづくりって愛だ
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。
追伸
中学の頃から夢見ていた、就職したい会社に採用に関してメールをしてみましたが、新卒は募集していないと返信があり、1か月ほど落ち込んでいます。
ゆっくりと更新をお待ち下さい。
お米が溶けた備前のグラス 後編
どうも、gaucheです。
備前焼の職人を目指して大学に入り、ガラスの道に進んだ花岡さん。
ものをつくる仕事って大変だなあというお話、たくさんお聞きしました。
リアルな声、しっかり聞いてきました。
さあ、後編です。
《価格ってどうやって決めてるんですか?》
ちょっと生々しいこと聞いちゃいました。
中屋さんで見たとき、個人工房で手の込んだグラスにしては、手に取りやすい価格帯だと思ったんです。
全体的に3千円代から5、6千円くらいで、贈り物なんかにはぴったりだと思いました。
「ガラスってそんなに原料代高くないんですよ。砂なんですけどね。1番値段に反映してるのが、ガス代と電気代、どれくらいかわかります?」
いきなりのクイズ、全然わからないです。
「ガスは2日で普通の家庭の一ヶ月分。1か月で1トンくらいかな。」
トンですか...トン?
ピンとこなかったのでちょっと考えてみます。
4人世帯で平均6千円くらいだそうで、
https://enechange.jp/articles/gas-bill-average
参照
平均6千円と仮定して計算してみると
15×6000円で9万円
個人工房だと結構な額ですよね。電気代も相当なんだろうと思います。
原料代、光熱費、それから製作にかかった時間を考慮して値段を決め、その値段が妥当か再考します。卸すときのことも考えなくてはなりません。利益配分が50%ずつだと、1万円のものが売れて喜んでも、実際の取り分は5千円になってしまうので。
「高いって言われることもあるんですよ。
だって100均でも買えるじゃないですか、手作り風のやつ。」
たしかに私も飼ってるベタを入れてる器は100均のグラスです。
それでいいじゃんと思う人はそれでいいと思うんです。わざわざ高いの使わなくても。
その値段の違いで何が違うのっていう、そのイメージを変えていくのが僕らの仕事だと思います。
感動して、帰りに買ったグラスを、ベタにあげました。(名前はベー太郎)
工房に併設されたギャラリーでお話を聞いたので、ぐるっと見回して。
《一番のお気に入りってありますか?》
花岡さんが手に取ったのは大きめのピッチャー。
「こうやって片口がついてるやつですね。垂れないように作ってます。」
手作りだから垂れてもいいじゃないっていう人もいるけど、それを絶対に、絶対切れるように、いっぱい研究しました。
かなり情熱がこもっている注ぎ口のようです。
はじめにお寿司屋さんが買ってくださったのですが、後に、一滴だけ垂れるから一滴も垂れないのが欲しいと言われたのがきっかけだそうで、お寿司屋さんに行って研究を重ねたそうです。
今ではお得意さんなのだとか。
《ほかにも嬉しいお話ないですか?》
お店で使ってもらっても嬉しいし、買っていただく時もうれしいんだけど、それ以上に器を置いてくださるお店の方に見つけてもらえる時が何より嬉しい。
「そのお店の先にお客様がいて、紹介したいって思ってもらえる。そういう嬉しさっていいよね。」
なんだろう、『いいね』してもらえた感じ。
リアルSNSやってます。と、わかりやすく嬉しいの感情を共有していただきました。
《花岡さんの未来のビジョンを教えてください。》
「結局はうつわを使ってもらうっていうのは変わらないけど、建築とかに使ってもらえるものを作れたらいいな。」
たとえば、マンションのエントランスに飾ってもらえるおっきなレリーフとか。
確かに花岡さんの作品は生活周りのものが全般です。
うつわだけじゃなくて花器やランプなんかもあるので幅は広めです。
「吹いて作る環境だから180度変えて何かを作っていくには、まだベースが心もとないかな。人手を増やすことも考えているけど、なんにせよ収入が少ない。」
やったぜ儲けたぜ。みたいなことは毎年ないよ。楽しいけどね。
「今後は生き残っていく、そのためにどう舵を取るか。かな。」
【生き残っていく、この備前の町で末永く愛されたい。】
花岡さんの言葉たち、ちゃんと心に刻みました。
このすてきなガラスがいろんな人の手に届いて、いろんな人に愛されるように
微力ながらも応援していきたいと思います。
花岡央さん、ご協力ありがとうございました。お昼ごちそうさまです。
花岡さんが、備前はお醤油がおいしいとおっしゃってたので、お醤油を買って帰りました。めちゃめちゃおいしいです。
お醤油の話は新潟のおかずの話と一緒に番外編でも開きます。
この出会いがまた、誰かの出会いにつながりますように。
閲覧ありがとうございました。gaucheでした。